2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
下山城と滝山城 神辺町上御領 神辺町の東部、御領地区には前回紹介した竜王石山城跡以外に、あと二つの中世山城跡が残っている。下山城と滝山城がそれだ。 下山城跡は、竜王石山城から平野を挟んで丁度真南にそびえる山で、標高120?、大字八尋との間に東…
竜王石山城跡と重政氏 神辺平野の東北部から、井原市の高屋町に至る回廊状の平野沿いには、前回紹介した下御領の茶臼山城跡のほかに、城跡と伝わる場所が3ヵ所ほど知られている。 一つは、茶臼山から東へ2キロ、同じ御領山山塊の一角を占めた竜王石山城跡…
茶臼山城跡と菊池氏 山名理興の時代、神辺城主の勢力は備中西南部に及んでいた。井原市芳井町芳井の土豪藤井能登入道皓玄は理興の家老であったし、理興の跡目を継いだ杉原盛重は同町河相の土豪河相氏と被官関係を結んでいる(備中川合文書)。 当然、藤井氏の…
要害山城跡の価値 繰り返しになるが、要害山城跡は「奇跡」の一語に尽きる。 記録から見て、この城は天文一七年(1548)に築かれ、翌年の九月には放棄された。県内1千ヵ所に及ぶ中世山城の中で、これほど残された遺構の年代がはっきり分かる例はない。 多…
要害山城と平賀隆宗 40年近く山城跡を歩いていると、印象に残った山城と、ほとんど忘れてしまった山城がある。 強烈な印象が残っているのは、やはり初めて山城というものに出会った山城跡だ。 記憶をたどってみると、私がはじめて戦国時代の山城に登ったの…