備陽史探訪の会

4月バス例会予告
ミステリーツアー
「後鳥羽伝説紀行」
会長 田口義之
承久の乱」で隠岐に流された後鳥羽上皇は史実では播磨から備前美作を経由して隠岐に遷幸されたことになっています。
 ところが、備後地方には、古くから後鳥羽上皇に関する不思議な伝説が伝わっています。備前美作を通って隠岐に向かったのは上皇の「偽者」。本物の上皇尾道辺りに上陸され、吉舎を通って高野で一冬過ごされ、山越えに出雲仁多に出て、隠岐に渡られたと伝えています。
上皇が「よきやどりかな」と言われたことから「吉舎」の地名が生まれ、高野町には御所となった功徳寺、通過された「王居峠」「王貫峠」などの伝説地が残っています。今回はこのミステリーじみた伝説を皆さんと一緒に検証してみたいと思います。
「後鳥羽伝説」はまた、推理作家内田康夫の「浅見光彦」シリーズの最初の小説となったことでも有名です。事件はJR三次駅の殺人事件から始まり、高野町新市の旅館や庄原の七塚原などが舞台になり、私の古い友人らしい「車掌」の「新祖」なる人物も登場します。
見学地やコースなど、検討中ですが、戦国末期に建てられた県内最古の農家「堀江家住宅」(国重文)、映画「もののけ姫」の鉄山師のモデルではないかといわれる名越家の豪壮な「古家間屋敷跡」、上皇の御所となったと伝える「功徳寺」、江戸初期の建築とされる国重文「荒木家住宅」などを訪ね、今までの例会とは一味違った楽しい史跡ツアーにしたいと思っております、ご期待ください。詳細は3月の行事案内でお知らせいたします。
【実施予定日】
四月一八日(日曜日)