政治家のコンプライアンスとは

皆様、お変わりございませんか?

「ホーコス事件の教訓」では多数のご意見を頂きありがとうございました。みなさん、ホーコスの行為に対しては憤りを持っておられるようで、反対のメールは一通もありませんでした。

3月19日今朝の一言は、「政治家のコンプライアンスとは」と題して私の意見を述べました。ご意見をいただければと思います。

西松建設の巨額政治献金事件について、小沢一郎民主党代表は「何らやましい点はない」と容疑を全面否定、地検による捜査を強く批判した。

この小沢氏の主張に納得した人は少なかったのではなかろうか。確かに小沢氏が述べたように、麻生政権が低支持率で喘ぎ、民主党が「解散」を求めて攻勢を強めていた時期だ。最大野党の党首を貶めるには格好の材料だろう。もし、検察側にこのような政府与党を利するような意図があるとすれば、非難されなければならない。

だが、小沢氏が主張するように、政治献金が「適法」であれば、それで「良い」とは思わない。先週も述べたが、営利を目的とした企業でさえ、高度な倫理規範が要求される。況してや「法律を作る」政治家だ、企業倫理以上高い道徳観が要求されるはずだ。

今回の事件、どう見ても企業が有力政治家の「天の声」を求めて多額の政治資金を献金した事件だ。たとえそれが小沢氏の主張するように、法令の基準をクリアーしていたとしても、道義的な責任は免れない。

もう一つ残念なのは、与野党の攻防が大きな山を迎え、「解散」が目前に迫った時期に起きた事件で、しかも、逮捕されたのが野党第1党党首の秘書であったことだ。

国民は総選挙を熱望している。何とか政権を維持しようとする自民党と、政権獲得を狙う民主党、小沢氏が主張してきた「2大政党制」による政権交代がいよいよ現実となってきた丁度その時にだ…。

今回の事件は、国民の政治家に対する不信感を増大させ、政治に対する信頼を低下させた。小沢氏の責任は極めて大きい。

4月4日、福山リビング新聞社主催の「歩く会」で三原を訪ねます。花見の季節です、是非ご一緒しましょう。詳しくは下記のサイトをご覧下さい。
http://www.lico.co.jp/fukuyama/content/view/2011/1/

故郷古城散策、更新されました
http://www.bes.ne.jp/forum/bingoohrai/taguti_teacher.html

今週と来週のRCCラジオ「備後歴史の小窓」は、尾道千光寺山城の話題です。